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仮想化環境を構築可能な省電力静音PCを作る

ページ更新日:2009/11/24
概要

サーバーなどを常時起動させておく際、発熱や電気代、場所、騒音などいろいろ気になってしまうものが多いはずです。スペックを高くしようとすると電気代がかかり、消費電力が多くなるため発熱し、熱を冷ますためにファンをいくつかつけなければならず、それによりパーツを多くつけることになり、PC をタワー型にすることにより場所をとるという悪循環になってしまいます。

ここでは省電力、静音、かつ小型のPCを目指して作ります。スペックを落とせばネットなどで省電力静音PCをそのまま買うこともできますが、PC を作る目的として OS を仮想化運用できるサーバーを作るつもりですのでスペックもそこそこ高いものにしたいと思います。

ちなみにこの Tips で作った PC は、紹介した部品もそのまま使用し、実際に OS を仮想化して運用しています。

仮想化環境構築可能な省電力静音PCを作る
環境
今回 PC 構築に使用した部品
ベアボーン AOpen(AII) 小型ベアボーン MP45-D BLACK (マザーボード込)
CPU インテル Boxed Intel Core 2 Duo P8400 2.26GHz BX80577P8400
メモリ BUFFALO ノートPC用増設メモリ PC2-6400 (DDR2-800) 2GB 2枚組 D2/N800-2GX2/E
HDD WESTERN DIGITAL 2.5インチ内蔵HDD Serial-ATA 5400rpm 500GB 8MB WD5000BEVT
必要になる部品
ベアボーン AOpen(AII) 小型ベアボーン MP45-D BLACK
CPU Intel Core 2 Duo (Penryn) FSB 1066/ 800/ 667 対応
メモリ DDR2 SO-DIMM (800/667) 対応
HDD 2.5インチSATA-HDD対応
その他各自用意するもの
  • ディスプレイ(D-Sub、DVI、HDMI 接続のいずれか) (最終的にリモートでアクセスしているので最初の設定以外使っていません)
  • キーボード (USB接続) (最終的にリモートでアクセスしているので最初の設定以外使っていません)
  • マウス (USB接続) (最終的にリモートでアクセスしているので最初の設定以外使っていません)
  • インストールする OS
  • OS を CD/DVD からインストールする場合は USB 接続の外付け DVD ドライブなど
  • ネジを回すドライバー
内容

事前準備

ここで紹介している内容は特別なものはなく、物さえそろえれば後は MP45-D に付属しているマニュアル(英語)・写真通りにパーツを取り付けるだけで出来上がります。組立てのほうは参考程度にご覧ください。一応注意すべき点についてはさらっと書いています。

上の表でも書きましたが、必要なものをもう一度記載します。

パーツ 必要なもの 用意したもの
ベアボーン AOpen(AII) 小型ベアボーン MP45-D BLACK AOpen(AII) 小型ベアボーン MP45-D BLACK
CPU Intel Core 2 Duo (Penryn) FSB 1066/ 800/ 667 対応 Intel Core 2 Duo P8400 2.26GHz
メモリ DDR2 SO-DIMM (800/667) 対応 PC2-6400 (DDR2-800) 2GB 2枚組
HDD 2.5インチSATA-HDD対応 2.5インチ内蔵HDD Serial-ATA 5400rpm 500GB 8MB

以下、各パーツについて購入した経緯など簡単に説明しています。

ベアボーン (AOpen(AII) 小型ベアボーン MP45-D BLACK)

Intel Atom の CPU を搭載したベアボーンは結構あったのですが、Atom では CPU が仮想化に対応していないので、仮想化対応かつ省電力 CPU 対応、さらに省スペース、静音のベアボーンを探すのに苦労しました。探せばこれ以外にもあるかもしれませんが、今のところ見つかっていません。

CPU (Intel Core 2 Duo P8400 2.26GHz)

Wikipedia の Intel Core 2 を見る限りは Core 2 Duo (モバイル向け)のPenryn (ペンリャン / ペンリン)あたりを狙うことになります。パフォーマンス重視であれば、「P9700 (2.80 GHz)」でいいと思いますが、省電力を目指しているので「P8400 (2.26 GHz)」にしました。本当はもう少しパフォーマンスのいい CPU にしようかと思ったのですが、Pxx00 系の CPU があまり流通していないのとやはり値段が他のパーツに比べてやや高めなので P8400 にしました。

Txx00 と Pxx00 の2つがありますが、Pxx00 が後発であり、Txx00 と変わらないパフォーマンスであるにも関わらず消費電力が少なめになっているので Pxx00 のほうがお勧めです。

CPU は値段が高いのでお金を気にするのであれば、パーツショップでバルク製品を購入するのも手だと思います。

メモリ (PC2-6400 (DDR2-800) 2GB 2枚組)

MP45-D の最大搭載メモリが 4GB なので 2GB のメモリを2つ搭載しています。OS の仮想化はメモリを多く使うので 4GB でも最低ラインだと思います。ベアボーンに搭載するメモリはデスクトップ用の尺の長いメモリではなく、ノートPCなどで使われる短いメモリであることに注意してください。(Amazon の写真を見ていただければわかると思います)

メモリはバルクよりも Amazon のほうが安かったので速購入しました。

HDD (2.5インチ内蔵HDD Serial-ATA 5400rpm 500GB 8MB)

2009年時点で省電力&発熱を抑えるのであれば SSD という選択肢になるのですが、実際 HDD と値段、容量を比較すると余りにも SSD の値段が高すぎるので HDD を購入しました。OS の仮想化は一つの PC に複数の OS を入れることと同じなので容量の少ない SSD を見限って HDD 500GB にしています。(そもそも SSD と搭載できるかが不明ですが・・・)

HDD もデスクトップなどで使われる 3.5 インチサイズではなく、ノートPCなどに使われる 2.5インチサイズであることに注意してください。

3.5インチの HDD はかなり安くなっていますが、最近は 2.5インチも安く手に入るようになってきました。

PCの組み立て

MP45-D を購入するとこんな箱に入っています。

中身をばらしてみました。キーボードやマウス、ディスプレイはないので各自用意してくだささい。

MD45-D の上の部分をとってみました。ネジなどはないのでそのまま開けられます。中のアルミ板は4隅のネジをとって取り外します。

蓋を取るとこんな感じです。

右側のファンを外し、CPU を挿します。挿し方はマニュアルに写真で載っているのでそちらを参照してください。

今回挿す P8400 の CPU。(針が折れないようにまだスポンジに刺さったままです)

CPU を挿した後の図。放熱グリスを塗る人もいるかもしれませんが、今回つけた CPU はあまり発熱しない(はず)の CPU なので特に何もしていません。

続いてメモリをつけます。

まず取り付け口が2段構成になっている下側にメモリを取り付けます。おそらくここが一番難易度が高く、メモリをつける際に他の IC や線が邪魔してまっすぐに挿せません。うまくメモリをくねくね動かしながら挿してください。

やってみた限りでは、他の邪魔な線を外して取り付けたりすることはなかったです。

続いて2段目のメモリを取り付けます。1段目よりは簡単ですが、少し宙に浮いているので少し難しいかもしれません。

HDD を用意します。

HDD はアルミ板のほうに取りつけます。

こんな感じになります。HDD を4隅からネジで固定するのですが、HDD を板から若干浮かせながらネジをつけるのでちょっと難しいです。

最後にマザーボードと HDD をつなぐカード(付属)を取り付けて蓋を閉めて完了です。後は電源、ディスプレイ、キーボード、マウスを取り付けて起動するだけです。

右のような画面が表示されればOKです。BIOS の設定を行うには右の画面で「Delete」キー、ブート方法を変更する場合は「F12」キーを押します。

外付け DVD ドライブなどから OS をインストールして動作すれば完了です。

ちなみに今回の PC 構築の目的として仮想化環境を実装する予定でしたので、BIOS から CPU の仮想化機能「Virtualization Technology」を有効に切り替えています。

Windows Server と Hyper-V を利用した仮想化環境の構築については「Hyper-V を使用して仮想 OS 環境を構築する」で紹介しています。Hyper-V で紹介していますが、他にも VMware などいくつか仮想化できるソフトウェアなどがありますので各自調べてみてください。

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2009/11/24 ページ作成
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