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Windows XP 版の Viliv S5 に Windows 7 をインストールする

ページ更新日:2009/ 9/ 1
概要

Windows XP を搭載した UMPC「Viliv S5」に Windows 7 をインストールする手順を説明しています。Viliv S5 については以下のページを参照してください。

2009/09/01 時点では Viliv S5 への Windows 7 インストールは正式にサポートされておらず(そもそも Windows 7 はこの時点で一般向けに販売されていない)、このページに記載してあるインストール方法ではドライバを操作したり、システムに関わるファイルを操作するので、もし動作がおかしくなったとか、データが消えたという場合でもすべて自己責任という認識でインストールを行ってください。もしインストールが不安であるのであれば、Windows 7 のインストールが正式にサポートされるまで控えてください。

また、今回紹介する設定では「Viliv Manager が起動できない」「ソフトキーボードを押したときのバイブ設定ができない」「画面がリフレッシュせずに一部分黒くなる」など、一部正常に動作しない部分がありますが、とりあえずPCとして使う分には問題ないところまで設定しています。

各ドライバのバージョンの違いによっては正常にセットアップできない可能性もあるかもしれませんので注意して下さい。

Windows XP 版の Viliv S5 に Windows 7 をインストールする
環境
動作確認環境
PC Viliv S5 (Windows XP 版)
インストール OS Windows 7 Ultimate
内容

目次

事前準備

物の準備

まず、Viliv S5 に Windows 7 をインストールするという内容ですので、以下のものは必ずそろえておいてください。

  • Viliv S5 (Windows XP 版) (SSD64GB, または HDD 60GB 版)
  • Windows 7 製品版

以下は状況に合わせて用意してください。

  • USB ハブ (USB ポートが1つしかないので、複数の USB を接続する場合に必要)
  • USB 接続キーボード (BIOS の操作や各入力で必要)
  • USB 接続マウス (インストール時や各操作で使用。Viliv のジョグカーソルで代用できることもあるが不便)
  • USB メモリ (ドライバなどのファイルを Viliv S5 にコピーする際に必要です)
  • USB 接続型 DVD ドライブ (Windows 7 が DVD 媒体である場合は、これでインストールします)
  • USB-LANポート変換コネクタ (Viliv S5 を有線でネットワークに接続したい場合に使用します。無線LANを使うのであればなくてもかまいません)
必要なドライバ・ファイルをダウンロードしておく

Windows 7 をインストールしても、Viliv S5 の各種機能を使うドライバがないので、タッチパネルや無線 LAN などほとんど使えない状態になっています。そのため、事前にドライバなどをダウンロードしておき、Windows 7 をインストール後に、USB メモリなどでコピーする必要があります。

まず以下のサイトにアクセスし、ダウンロードページまで移動します。

ページを開いたら以下のようにリンクをたどります。

サポート

Download

すると、下のようにダウンロードファイル一覧が表示されます。

ダウンロードファイル一覧

この一覧の中から以下のものは必ずダウンロードしてください。残りのものについては必要に応じてダウンロードしてください。ツール系は後からでも入れられます。

  • Intel(R)チップセット ソフトウェア インストールユーティリティ v8.8.0.1011
  • WinXP用 S5 システムドライバー v2,1,0,0
  • WinXP用 S5 システムファイル
  • Client Program for viliv S5 (USB32Client)
  • viliv マネジャー v1.2.0
  • Wifiドライバー(5/27/2009修正)
  • WinXP用 S5 タッチドライバー v5.1.2600.0
  • GPSドライバー
  • Viliv ソフトキーボード ベータ版
初期出荷時の XP から必要なファイルを USB メモリコピーしておく

Windows 7 をいきなりインストールする前に、Windows XP を通常どおりにセットアップして行きます。セットアップ完了後、デスクトップ画面になったら以下のフォルダを丸ごと USB メモリにコピーします。Windows 7 をインストール後に使用するファイルが含まれています。

  • C:\Program Filers\vilivManager

ここでは Windows 7 を DVD からインストールするので、事前に USB 接続型の DVD ドライブを挿しておき、Windows 7 の DVD も入れておきましょう。Windows 7 のインストール画面が表示されても XP を立ち上げたままインストールはしないので閉じておきます。USB からブートする方法などもありますが、一般的な DVD からのインストールで説明します。

インストール

インストールの前に事前に USB でキーボードをマウスを接続しておいてください。

BIOS の設定

Windows 7 をインストールするには DVD から起動しなければいけないのですが、DVD ドライブを接続しても HDD(SSD) 優先で起動されてしまいます。そのため BIOS で USB 接続 DVD ドライブからブートするように設定します。

BIOS を起動するには Viliv S5 を起動した後、Viliv のロゴが表示された時に「Menu」ボタンを押します。

BIOS 画面が開いたらキーボードの右キーを押して「Boot」タブを選択します。Boot Device Priority の 1st Boot Device を選択して USB の DVD ドライブを選択します。1st Boot Device が DVD ドライブになったことを確認したら「Exit」タブを選択して設定を保存、再度起動し直します。

起動後 DVD から起動できますが、Viliv のタイトルロゴが出た後、何らかのキーを押さないと DVD からブートされずに XP が立ち上がってしまうので注意してください。

Windows 7 のインストール

Windows 7 のインストールではパーティション以外は特に注意するところはないので手順通りに進めてインストールしてください。

インストールするパーティションについては SSD 64GB の場合、C ドライブ、D ドライブ、リカバリ領域の3つのドライブが表示されます。C ドライブについては Windows XP の領域なので削除してしまって構いません。D ドライブについては何もファイルがないので、2つのドライブとして使用する場合はそのまま、D ドライブを C ドライブにまとめたい場合は、2つのドライブを削除して新規に作成すれば 55GB を C ドライブとして使うことができます。

リカバリディスクについては、Windows 7 インストール後正常に動作しない時や、やっぱり Windows XP に戻したいときなど、出荷時状態に戻したい場合に必要です。この領域を削除すれば使用できるディスク領域が 5GB 程増えますが、今回のインストールではあまりにもリスクが高いので削除はお勧めしません。

Windows 7 のセットアップ

Windows 7 デスクトップWindows 7 をインストールすると右図のように Windows 7 のデスクトップ画面が表示されます。この時点ではタッチパネルや無線 LAN など使えない状態なのでドライバをインストールして動作するようにしていきます。

ドライバなどをコピーした USB メモリを挿し、Windows の任意のフォルダにコピーしておきます。

チップセット ソフトウェアのインストール

WinXP用 S5 システムドライバーIntel(R)チップセット ソフトウェア インストールユーティリティ v8.8.0.1011 のフォルダから「Setup.exe」を実行します。

インテル チップセット デバイス ソフトウェア画面が表示されたら「次へ」ボタンをクリックします。

使用許諾契約書「はい」をクリックします。

システム要件「次へ」をクリックします。

セットアップセットアップが終わるまで待ちます。

セットアップ完了セットアップが完了したら「次へ」ボタンをクリックします。

再起動「はい、コンピュータを今すぐ再起動します。」にチェックを入れ「完了」ボタンをクリックして再起動します。

システムドライバーのインストール

コンピューター - プロパティスタートメニューを開き、「コンピューター」を右クリック、「プロパティ」を選択します。

デバイスマネージャー「デバイス マネージャー」をクリックします。

不明なデバイスのドライバー ソフトウェアの更新「ほかのデバイス」を展開し「不明なデバイス」を右クリック、ドライバー ソフトウェアの更新を選択します。

ドライバー ソフトウェアの更新「コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索します」をクリックします。

ドライバーの場所指定参照ボタンを押してシステムドライバーの「Atom_Io_Control」フォルダを選択します。選択したら「次へ」ボタンをクリックします。

セキュリティ右図のような警告が表示されますが、「このドライバー ソフトウェアをインストールします」をクリックします。

ドライバインストール中ドライバがインストールされるのでしばらく待ちます。

ドライバインストール完了ドライバーがインストールされたら「閉じる」ボタンをクリックします。

ATOM_Io_Control のインストール確認ATOM_CTRL を展開し「ATOM_Io_Control」が表示されていることを確認します。

システムファイルのインストール

システムファイルのインストールWinXP用 S5 システムファイルのフォルダ内から「Install.bat」をダブルクリックして、設定ファイルをインストールします。この項目についてはこれだけです。

USB32Client のインストール

ユニバーサル シリアル バス (USB) コントローラーデバイスマネージャーを開き、「ほかのデバイス」を展開、「ユニバーサル シリアル バス (USB) コントローラー」を右クリックして、「ドライバー ソフトウェアの更新」を選択します。

ドライバー ソフトウェアの更新「コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索します」を選択します。

ドライバー ソフトウェアの選択参照ボタンを押して、「usb32client」フォルダを選択します。選択したら「次へ」ボタンをクリックします。

Intel(R) USB Client Ethernet Deviceインストール後、ネットワーク アダプターに「Intel(R) USB Client Ethernet Device」が追加されていることを確認します。

Viliv Manager のインストール

Viliv Manager インストーラーViliv S5 で Wifi や Bluetooth, タッチパネルの設定などを行うツール「Viliv Manager」をインストールします。「Setup_vilivManager_v1.2.0e.exe」を実行します。

Viliv Manager インストール画面が表示されたら「Next」ボタンをクリックします。

インストールフォルダ指定インストール先のフォルダは基本的にそのままでいいです。「Install」ボタンをクリックします。

インストール完了インストールが完了したら「Ok」ボタンをクリックします。

起動エラーインストールが完了すると右のようなダイアログが表示されます。実は Viliv Manager は実行している環境が Viliv S5 であるかチェックしているようで、Windows 7 上で起動すると、Viliv S5 と判断されないためか起動できません。とりあえず起動はできませんがこのままにしておきます。

Viliv Manager のソフトウェアコピー

「GpsSwitch.exe」と「TestApp.exe」をコピーXP からコピーしてきた Viliv Manager のファイルのうち、「GpsSwitch.exe」と「TestApp.exe」をコピーします。

「GpsSwitch.exe」と「TestApp.exe」をペーストコピーしたファイルを Viliv Manager をインストールしたフォルダにペーストします。Program Files 内のフォルダにファイルをコピーすると管理者権限に昇格するか聞かれますが、そのままコピーしてください。

実は、vilivManager.exe は起動できませんが、GPS のポート設定を行う「GpsSwitch.exe」とテスト用に作られたと思われる「TestApp.exe」では、Wifi、Bluetooth などの起動や、画面の明るさを設定することができます。

Bluetooth, WiFi, Modem の起動

「TestApp.exe」を起動Bluetooth, Wifi, Modem を起動するために、TestApp.exe を起動します。管理者権限で起動しないと設定が保存されないので、TestApp,exe を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。

「TestApp.exe」を起動ATOM Fuction Test のウインドウが開いたら「DMB」「WiFi」「BlueTooth」「Modem」のそれぞれの ON ボタンをクリックします。

中央の「LCD Backlight」では画面の明るさを調節できます。

WiFi ドライバーのインストール

WiFi の設定デバイスマネージャーを開き、ほかのデバイスから「Marvell 802.11 SDIO ID: 06」を右クリックしてドライバー ソフトウェアの更新を選択します。

ドライバーソフトウェアの更新「コンピューターを参照してドライバー ソフトウェアを検索します」をクリックします。

ドライバーソフトウェアの選択Wifiドライバー(5/27/2009修正)から「Wifi_Driver」フォルダを選択して「次へ」ボタンをクリックします。

Marvell sd8686 Wireless LAN SDIO Adapter「Marvell sd8686 Wireless LAN SDIO Adapter」が表示されていることを確認します。

無線 LAN でインターネットに接続する

無線 LAN の設定無線 LAN ルータがある場合は無線 LAN の設定を行います。画面右下の通知領域に無線の強度を示すアイコンがあるのでそれをクリックし、「他のネットワーク」をクリック、接続対象の無線を思われるものに対して「接続」ボタンをクリックします。ちなみに無線 LAN の設定については Viliv S5 の設定というよりは、お持ちの無線 LAN ルータの設定に関わる部分がありますので、それに合わせて設定してください。

無線 LAN を使用できる環境をお持ちでない方は、有線でネットワークに繋ぐことになりますが、Viliv S5 には LAN ポートがありませんので、USB を LAN ポートに変換するアダプタを購入して接続してください。

ネットワークの名前無線 LAN ルータのネットワーク名を入力します。

セキュリティキー入力セキュリティキーを入力します。

ネットワークの場所の設定使用する環境に合わせて設定してください。自宅であれば「ホーム ネットワーク」が一般的な設定だと思います。

ホームグループの設定ホームグループは Windows 7 の設定ですので、任意に設定してください。

グラフィックドライバーのインストール

Windows Updateインターネットに接続できるようになったら、Windows Update でグラフィックドライバをインストールします。スタートメニューから「Windows Update」を選択します。

ただし、自動アップデート機能によってインターネットに接続した直後に自動的にインストールされる場合もあります。

再起動インストールが終わったら再起動を要求されるので再起動を行います。

インストール項目ちなみにインストールする項目は右のものになります。

タッチドライバーのインストール

Microsoft PS/2 Mouse画面にタッチしてマウスカーソルを操作できるようにします。

デバイスマネージャーを開き、「Microsoft PS/2 Mouse」を右クリックし、ドライバー ソフトウェアの更新を選択します。

ドライバー ソフトウェアの更新「コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索します」をクリックします。

ドライバー ソフトウェアの更新今回はフォルダの参照ではなく、下の「コンピューター上のデバイス ドライバーの一覧から選択します」をクリックします。

ディスク使用「ディスク使用」ボタンをクリックします。

ファイル参照参照ボタンをクリックしてタッチドライバーの「Touch_Driver」フォルダを選択して OK ボタンをクリックします。

ATOM TouchPad/Mouse Driver「ATOM TouchPad/Mouse Driver」を選択して「次へ」ボタンをクリックします。

Windows セキュリティセキュリティの警告が表示されますが「このドライバー ソフトウェアをインストールします」をクリックします。

インストール完了インストールが完了したら「閉じる」ボタンをクリックします。

再起動再起動を行うとタッチパネルが使用できるようになります。

GPS ドライバーのインストール

通信ポートデバイスマネージャーを開き、「通信ポート(COM1)」を右クリックして「ドライバー ソフトウェアの更新」を選択します。

ドライバー ソフトウェアの更新「コンピューターを参照してドライバー ソフトウェアを検索します」をクリックします。

ドライバー ソフトウェアの更新「コンピューター上のデバイス ドライバーの一覧から選択します」をクリックします。

ディスク使用「ディスク使用」ボタンをクリックします。

ファイル選択「GPS_Driver」フォルダを選択し、OK ボタンをクリックします。

GPS Port「GPS Port」を選択し、「次へ」ボタンをクリックします。

Windows セキュリティWindows セキュリティが表示されますが「このドライバー ソフトウェアをインストールします」を選択します。

GPS Post (COM1)「GPS Post (COM1)」が表示されることを確認します。

ソフトキーボードのインストール

ソフトキーボードのインストール画面上をタッチしてキーボードの入力を行うための「ソフトキーボード」をインストールします。「Viliv ソフトキーボード ベータ版」から「Setup_vilivSoftKeyboard_v1.2.1e.exe」を起動します。

インストール開始インストール画面が表示されるので、手順通りにインストールを行ってください。

ソフトキーボードインストール後は、Viliv S5 本体の右下にある「ショートカットボタン」を押すことによってソフトキーボードを表示されることができます。

その他セットアップ

インターネットの接続確認

Internet Explorer 8Web ブラウザを立ち上げて有線、または無線でインターネットにつながっているか確認しましょう。グラフィックドライバのアップデートでいったん接続しているので特に問題はないはずです。

Windows エクスペリエンス インデックスの更新

Windows エクスペリエンス インデックス各ドライバをインストールすると、「Windows エクスペリエンス インデックス」という PC 全体の性能を表す数値を再更新することができます。特にグラフィックに関してはドライバを入れる前と入れた後では数値が変わるので試してみましょう。

スタートメニューから「コンピューター」を右クリックして「プロパティ」を選択し、右のウインドウを表示されます。赤枠の部分をクリックしてください。数値のアイコンの色がグレーの場合、再評価することができます。

更新「今すぐ最新の情報に更新」ボタンをクリックします。

更新中ボタンを押すと更新が開始されます。数分から10分ほどかかりますのでしばらくお待ちください。

更新後更新が終わると右のように数値が更新され、アイコンが青色に変化します。青色であれば数値が最新の状態であることを示しています。

また、グラフィックの数値が 2.0 以上になれば、ウインドウに Aero の効果(ウインドウの枠が半透明など)を適用することができるようになります。この数値を更新しない限り、グラフィックドライバを入れても Aero を使用することができません。

タッチパネルのキャリブレーション

TouchCalib.exeViliv S5 でタッチパネルのキャリブレーションを行いたい場合は、Viliv Manager をインストールしたフォルダを開き「TouchCalib.exe」を管理者権限で実行します。

白い画面が表示されるので、四隅の×ポイントをタッチしてキャリブレーションを行ってください。

最後に

これらの設定を行うと一通りの操作はできるようになると思います。しかし、サポートされていないインストール方法であるため、一部の機能が使えないなどの制限はあるかもしれません。また、正しく動作するという保証もありません。それらを認識したうえで Viliv S5 & Windows 7 を堪能してください。

また、ドライバのダウンロードページには、各種プレイヤーや Cube UI などのツール系もダウンロードできますので、今回それらについての説明は省きましたが、使ってみたい方はインストールしてみてください。

更新履歴
更新日時 更新内容
2009/09/01 ページ作成
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